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iPhone, iPad および iPod touch で使える英検1級単熟語学習アプリが「でた単 英検1級」です。パス単やジャパンタイムズの出る順 EXを学習しているかたにもオススメです。2018/05/25 改訂:グラフを追加
Contents
英検1級全単語収録
「でた単 英検1級」のスゴいところは英検1級の過去問2004年第3回から2017年第3回までの最新データを収録していることです。
現在も開発中で、今(2018年5月10日)のところ2016年第1, 2回はありませんが、開発者によると今後追加していく予定とのことです。
アプリ ver. 1.0.24 についての情報です。
今後変わってくるかもしれません。
アプリに収録されている単語数は今のところ3355単語です。
ちなみに旺文社の「英検1級でる順パス単」が2400語になります。
同種の単語本ジャパンタイムズの「英検1級出る順で最短合格! 単熟語 EX」が単語・熟語2364語+専門用語447語の合計で2811語になります。
少し指向は違いますがジャパンタイムズの「出る順で最短合格! 英検1級語彙問題完全制覇」は全て合わせると2700を超える語句を収録しています。
でた単からパス単を引いた数は955
でた単から出る順 EX を引いた数は544です。
3355-2400=955
3355-2811=544
パス単や出る順 EX の単語本は非常に有効で多くの語いを含んでいます。
ごへいのないように書きますがこれらの単語本も優れています。
類義語、派生語、例文とその訳が収録されていて、非常に効率よく学習することができます。
わたしも大いに活用しています。
一方で過去問や本試験を実際に解いてみると、この2つの本に収録されていない単語や熟語に出くわすことがあります。
そしてそれらの語句にかぎって正解を導き出すために必要な語句だったりします。
そうしたことからこれら2つの単語本は、より確実に合格を目指すには若干物足りない部分があることも確かです。
「でた単 英検1級」はパス単と比べても約1,000語多く収録されていることから実際に英検1級合格を目指す受験者にとって非常に有効なアプリになります。
アプリは出る順Aから順番に収録されています。
他動詞A: 200、他動詞B: 200、他動詞C: 299、名詞A: 199、名詞B: 200、名詞C: 200、形容詞A: 200、形容詞B: 200、形容詞C: 314、熟語A: 230、熟語B: 328、副詞A: 165
アプリの使い方
アプリを立ち上げると先ほど説明した順番の単語が収録されています。
ここでは「他動詞A」を例に説明します。
他動詞Aをタップします。
上から順に画面の色(紺、赤、緑、黒)、開始する単語、問題数、フォントの選択、昇順かランダムの選択、選択肢を常に表示するか最初は隠すかの選択、選択肢2×2もしくは1×4の選択、英語から日本語か日本語から英語か音声から日本語の選択、単語一覧、練習スタート、ホームへ戻る、テスト15問となっています。
英検1級を全く勉強したことのない人は問題数を少なく選択するといいでしょう。
問題数は、全問、5問、10問、15問…と選ぶことができます。
右下の練習スタートで練習することができます。
練習に慣れてきたらテスト15問に挑戦するといいでしょう。
英語から日本語を選択すればリーディングの練習、日本語から英語を練習すればスピーキング、ライティングの練習、音声から日本語を選択すればリスニングの練習ができます。
他動詞A、名詞Aなど、Aの語句は正解を導き出す単語になっていますのでまずはそこから勉強するといいでしょう。
テストをすると4択がありその下に PASS があります。
また途中で終わらせる時は右上の End をタップします。
途中で終わった時の成績は保存されませんので、スキマ時間でもせっきょく的に勉強することができます。
学習方法
しばらくこのアプリを試行錯誤しながら使っていて効果的な学習方法を考えました。
PASS を積極的に使う
4択のテストをするときにどれを選んでいいのかわからないときは、積極的に PASS をタップして次の問題に進みます。
各問題の制限時間は10秒ですが、テンポよく進めたほうがいいです。
あとで復習するときに PASS した単語は必ず復習するようにします。
4秒以上かかったら必ず復習する
制限時間以内に正解すればいいのですが、本試験は時間との戦いでもあり、特にリスニングは一回限りですので、たとえ正解しても4秒以上かかったときは必ず復習するようにします。
単語帳の復習リストを活用
単語帳の復習リストは間違えた単語が自動的に追加されて、よく間違えた単語が上のほうにきます。
テストを終えたら、この復習リストを自分で英語→日本語の順で声に出して復習します。
繰り返し何度も復習すれば記憶力がそれだけつきます。
他動詞Aから副詞Aまでのテスト15問を2周して、復習リストを学習すると1時間くらいはかかります。
最初のうちは大変ですが、徐々に覚えてくれば少しずつ早くなります。
毎日学習すればそれだけ効果が目に見えて現れてきます。
その後に過去問を解くと今までむずかしかった問題も対応できるようになっています。
単語一覧
単語一覧をタップすればそれそれぞれの単語を見ることができます。
またそれぞれ単語をタップすれば音声を聞くことができます。
日本語訳をタップすると単語帳に登録することができます。
テストが終了すると前回からどれぐらいの日数、時間が経っているが表示されます。
間隔を一定に保って勉強を再開させることができます。
右上の「成績」をタップすれば今までのテストの成績を見ることができます。
それぞれのスコアや、かかった時間が分かります。
右下の Top 100をタップすれば成績上位100位、同じく Latest 100 をタップすれば最近の100位の成績が見ることができます。
左下のホームをタップすれば元の画面に戻ります。
単語帳
右下の単語帳をタップすると単語帳を見ることができます。
一番下の復習リストは今まで間違えた問題が自動的に登録されます。
上から間違える頻度が多い順番になっています。
左下の再生ボタンをタップすると自動再生できます。(2018/05/21 追加)
残念なところ
残念なところも書いていきます。
今のところ iPhone と iPad で成績や単語帳のデータが同期できないです。
その件で開発者に要望のメールを送りました。
開発者の返信によると今後検討するとのことです。
一部ですが日本語訳が一般的な訳と違うところも見受けられます。
またパス単や出る順 EX は例文とその訳がありますが、このアプリに関しては例文がありません。
例文を作るのは手間がかかりますので、アプリ内課金でもいいので収録されるとありがたいと思いました。
感想
アプリを使った感想はパス単と出る順 EX に収録されていない単語などは、初見の語句がかなりあり「テスト15問」を解いて正答率が15問中7問とかいうときもありました。
非常に難しいと思いますが、やはりパス単に比べて1000語近く収録されているだけのことはあります。
まとめ
英検1級を受験する予定の方で旺文社のパス単やジャパンタイムズの出る順 EX を併用しながら、このアプリで勉強すると、語句の抜けが少なくなります。
英検は過去に出題された単語や熟語が繰り返し出題されることがあります。
これらの単語や熟語を覚えることは英検1級合格に非常に有効です。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。