でる順パス単英検1級を10周した感想とお勧めの学習方法

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英検1級の学習向けに旺文社のでる順パス単英検1級を10周しました。感想や効果、お勧めの学習方法を書いていきます。2018/05/25 改訂 でた単について追加

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でる順パス単英検1級を始めるにあたり

英検1級の本試験を過去に3回受験して、最近の本試験の結果で大問1の単語と熟語の知識を問う問題の結果が悪くなってしまいました。
私は iKnow! で単語の学習をしています。iKnow! で学習したことのある方はご存じだと思いますが、iKnow! では間違えた問題を繰り返し何回も復習します。これで語句の知識を強固にします。一方でどうしても学習時間がかかってしまいます。私は1日に 100問を解いていますが、日によっては 35分で終わるときもあれば 1時間10分 くらいかかるときもあります。
より多くの単語に触れるためにも別の方法でのボキャビルに取り組む必要があるように思いました。
本棚の肥やしになってしまっている旺文社の英検1級でる順パス単 (旺文社英検書)を引っ張り出してきて音声を聞きながら読むことにしました。

でる順と品詞に分かれている

単語編では、でる順を3段階に分けて、さらにその中から「動詞」「名詞」「形容詞・副詞」に分かれています。
ですので最初は最もでる順の動詞を最初に学習することになります。優先度が高いものから順番に学習することができます。
出版社側の工夫が見られます。

出る順で最短合格! 英検1級単熟語 EX とのかぶりをチェック

旺文社の英検1級でる順パス単 (旺文社英検書)以外に英検1級対策の単語帳でジャパンタイムズの出る順で最短合格! 英検1級単熟語 EXがあります。
わたしは両方とも持っていますが、今回 でる順パス単を学習するに当たりジャパンタイムズとのかぶっている単語と熟語を調べました。その上でかぶっていなかったり、例文が違う意味のものはチェックしました。
意外とあることに気がつきました。
チェックしているものは意識して学習するように心がけました。

コロケーションに下線

でる順パス単では覚えるべき単語の文字が赤色で印刷されていて、マークシートで隠して学習することができます。
ひと工夫して、コロケーションの所に下線を引くようにしました。


例として grudge の例文では grudge は本にあらかじめ下線が引かれています。前後と合わせて bear a grudge against の部分を下線で引きました。

例文の他の単語の意味を書き込む

例文の中に知らない単語があったら、日本語訳の下にスペースがあるのでそこに意味を書いていきました。
例として garnish の例文で sprigs があります。「sprig : n. (葉や花のついた)小枝→ branch SYN」のように書き込みをしました。

類義語/反意語を書き込む

でる順パス単は類義語/反意語や品詞、語源が記入されています。中には記入されいないものもあります。その中で自分でこの単語の反意語は覚えておこうと思ったら日本語訳の隣に書き込むようにしました。
例として abridged の項目の所に「←→unabridged」と書き込みました。

イメージで覚えるために絵を描き込む

直感で覚えるために絵があった方がいいので、例文の日本語訳の下に絵を描き込むことにしました。
絵は分かりやすく単純でいいと思います。その方がイメージをつかみやすいです。上手下手は関係ないです。どのような絵がいいのか分からないときは、グーグルの画像検索でヒントを得ます。

直訳を書き込む

例文の日本語訳は中には意訳されているものもあります。英語から日本語への変換をスムーズにするために、意訳の下に、直訳を書き込みました。例は427ページの distraught の項目です。

合って初めて、彼女がいかに取り乱しているかが分かった。

合って初めて、彼女がいかに取り乱しているかが分かった。

(私はわからなかった、いかに彼女が取り乱していたのか まで、私が彼女と会った(見た)。)

内容を知る1~3周目

1周目と2周目はそれぞれ5日かかりました。1周目では何があるのかを知るのを見ることと、上記で紹介した内容を書き込むことに専念しました。2周目からは少しずつ覚えるように心がけ、書き込みも引き続き行いました。
3周目は4日かかりました。3周目からは、さらに覚えるように心がけ、例文の和訳を見ることも徐々に少なくなっていきました。

覚える4~6周目

4周目は4日かかり、5周目は5日かかりました。6周目は4日かかりました。1日の予定で単語を覚える時間に割り当てることのできる時間は変わってきますので、試験の日程に合わせて余裕を持って10周するために、スケジュールを組んだ方がいいです。
でる順パス単は旺文社のサイトから音声を無料でダウンロードできます。『英検でる順パス単』シリーズ 音声ダウンロードサービス
音声は[見出し語]→[日本語訳]→[例文]の順です。
見出し2ページごとにトラックが分けられています。
合計で235トラック、5時間47分になります。
私は最終的に3日で1周することを心がけるようにしました。
ですので1日に約2時間を目安に、でる順パス単の学習時間を割り振ることにしました。

記憶を定着する7~10周

7周目と8周目は4日、9周目と10周目は3日かかりました。
この頃になると大分慣れてきましたので、プレーヤーを一時停止することは少なくなり、例文を理解したまま、どんどん次の見出しに進めました。

過去問の正解率が上がる

でる順パス単で学習をするのと同時進行で、英検1級過去問題集を解いていきました。
大問1は当然ですが、大問2、3やリスニングも以前より正答率が上がりました。
またリーディングで解答に要する時間も短くなりました。
英作文を書く時間を長く確保できるようになりますので、非常に効率が良い学習方法だといえます。

気になる点

でる順パス単は例文が長く、覚えるのが大変です。その分意味を理解しやすいという側面もあります。ここは一長一短といえます。

また音声は見出し語と例文はネイティブが吹き込んでいますが、男性1人だけです。リスニング問題では男女とも登場しますし、実際に英語を運用していく場面でも、男女両方あるのが当然ですので、この点は正直次回改訂で変わっていればいいと感じました。

でる順パス単はB6変型判です。実測で182(縦)×118(横)ミリです。持ち運びしやすく、通勤通学のちょっとしたスキマ時間に学習しやすいです。その反面、例文の日本語訳のスペースが狭くなっています。

でる順パス単が発売されたのは2012年3月とすでに6年前になります。
最近の本試験にはでる順パス単にのっていない単熟語もあります。
過去問を解くことによってこれらについても覚えていこうと思います。

344、345ページ内の bereave ですが、例文では以下のようになっています。

Having lost his father in early childhood, he was bereaved of his love and affection.

bereaved adjective
having lost a relative or close friend who has recently died

bereft adjective
bereft of something completely lacking something; having lost something
from Oxford Advanced Learner’s Dictionary

例文では父親が亡くなっているので bereaved でいいですが、その目的語が「愛情」になっていますので、bereft のほうがより適切なのかなと思います。他の人にも聞いてみましたが、同様の意見をもらいました。
気になった点ですので、参考にしていただきたく、このことを書いておくことにしました。

11周目以降や他の単語帳

次回の英検本試験一次の日程は 2018年1月21日ですので、まだ日にちがあります。他の単語帳でジャパンタイムズの「出る順で最短合格! 英検1級単熟語 EX」を同様に学習します。
一次試験までの日程からするとジャパンタイムズのほうは10周するのに間に合いそうにありませんが、旺文社のでる順パス単にのっていない単熟語もありますので、ボキャビルのために学習したいと思います。
集中してジャパンタイムズのほうを学習すると、今度は「でる順パス単」のほうが間が開いてしまうので、「でる順パス単」と交互で学習することにします。

今(2018年5月)現在は「でた単 英検1級」という iPhone/iPad アプリを使って英検1級の語句を勉強しています。
英検1級対策に特化したアプリで、収録されている単語数は今のところ3355語です。
これはパス単の2400語よりも約1000語多いです。
英検1級の語句のむずかしさに悩んでいる人、パス単だけでは物足りないと思っている人にとてもオススメのアプリです。

まとめ

単語を覚えることは語学学習の基礎になります。地味な学習方法ですが、効果は絶大です。
最近受けた本試験で、結果が思ったより良くなかったら、語彙力不足がその原因の一つかもしれません。
また初めて英検1級を受ける人にとっても、ボキャビルはとても有効な学習方法の一つです。
「でる順パス単」を10周以上することで、より良い結果になると思います。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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