英検1級に合格するため過去問に挑戦中

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英検1級に合格するために過去問に取り組んでいます。TOEIC 860点を所得した後、今後TOEIC 900を目指すのか英検1級を目指すのか考えていた時期がありました。どちらの試験もそれぞれ長所と短所があると思います。総合的な英語力を身につけたいと常々思っていたので、英検1級を目指すことにしました。

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英検1級について

英検は年間3回実施されます。年度で分けられていまして、2016年度は第1回が一次試験6月12日、二次試験7月10日、第2回が一次試験10月9日、二次試験11月6日、第3回が一次試験2017年1月22日、二次試験2017年2月19日となっています。この記事を書いているのが、2016年10月20日ですが、すでに第2回の一次試験が終了しました。私は第3回に受験することを目指して勉強をしているところです。
英検は2016年度第1回でリニューアルされました。英検とは直接関係がありませんが、TOEICも2016年5月29日実施より出題形式を変更しましたので、日本人の英語学習者にとって2016年は変革の年だと言えそうです。
英検のリニューアル内容について、公式サイトの発表から一部伐採します。

 

国際基準規格のCEFRと関連性を持たせたユニバーサルなスコア尺度、「CSE2.0」におきましても、来年度、2016年度 第1回検定より成績表に反映させてまいります。

 

公益財団法人 日本英語検定協会【プレスリリース】実用英語技能検定 2016年度第1回からのリニューアルのお知らせ

CEFRとはCommon European Framework of Reference for Languages、ヨーロッパ共通参照枠の略です。言語能力を評価する国際指標です。
当サイトでも、常々CEFRを意識した内容の記事を書いていますが、現在世界中で、語学学習者の言語運用能力を客観的に評価するために使われています。
CEFRについて詳しくはCambridge Englishの「言語能力を評価する国際標準規格に関する説明」を参照願います。こちらのビデオクリップがよくまとめられていてわかりやすいです。

Cambridge English 言語能力を評価する国際標準規格に関する説明
英語4技能試験情報サイト「CEFRについて」も参考になります。

英語4技能試験情報サイト CEFRについて

英検1級はCEFR C1と、熟練した言語使用者の枠内に入ります。その上にはC2がありますが、非ネイティブイングリッシュの日本人でしたら、CEFR C1でも十分です。
CEFR C1ですと、学問上や職業上において、目的を達成するために効果的に言語を用いることができます。

英検の公式サイトより2016年度からは素点ベースからCSEスコアベースに変更したとあります。
これは合格するためには4技能である、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの能力がまんべんなくあることが重要になります。
極端なことを言いますと、2015年度までは、たとえライティングが0点であっても、リーディング、リスニングで満点をとれていれば一次試験が合格できたところ、2016年度以降はそれぞれが一定基準をとれていないと不合格になってしまいます。
1級の合格基準スコアは、リーディング、リスニング、ライティングが2,028点、スピーキングが602点となっています。各技能ごとの満点スコアは850点となっています。
また2016年度第1回一次試験では、各技能で7割程度の正答率の受験生で多く合格されています。
3技能の満点は、850 × 3 = 2,550点となります。
これを合格基準スコアで割ると、2,028 ÷ 2,550 ≒ 0.795となります。
より確実に合格を目指すなら、3技能それぞれで、80%以上の正答率が必要になります。
さらに詳しいことは、英検公式サイトの「2016年度からの新しい合否判定方法について」を参照願います。

公益財団法人 日本英語検定協会 2016年度からの新しい合否判定方法について

CSE (Common Scale for English)は国際基準規格のCEFRと関連性を持たせたユニバーサルなスコア尺度です。今回のリニューアルにより、CSE1.0からCSE2.0へと変更され、CEFRとの関連性において、より精度の高いスコアとなりました。
詳しくは英検公式サイトの「英語のテスト結果を⽐較可能とするユニバーサルなスコア尺度 CSEが精度向上 大学や高校入試に活用できる「CSE2.0」 がついに完成 」を参照願います。

公益財団法人 日本英語検定協会 英語のテスト結果を⽐較可能とするユニバーサルなスコア尺度 CSEが精度向上 大学や高校入試に活用できる「CSE2.0」 がついに完成

過去問について

英検はTOEICと違い過去問が公開されています。公式サイトで一次試験の過去問の問題と解答がPDFでダウンロードできます。またリスニング音源についてもmp3をダウンロードして聞くことができます。ダウンロードできるのは、間近の過去3回分となっています。試験が実施されたら、古いものから順に削除されますので、定期的に訪れると良いです。

1級の過去問・対策 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

他の方法で勉強をされていて、すでにCEFR C1に達しているようでしたら、問題形式を慣れるために、こちらのサイトでダウンロードして、問題を解いてみると良いと思います。
こちらのサイトでは、和訳や解説などはありませんので、それらが欲しいとなりますと、市販の過去問題集を購入することになります。過去問題集は旺文社から出版されています。一冊に過去6回分、つまり2年分の過去問が、和訳と解説付きでまとめられています。問題と解答解説は別冊になっています。また、音声は別売りのCDを購入することになります。
私は2014年度の過去問題集を別売りのCDと一緒に2014年度中に購入していましたので、現在(2016年)販売されている2016年度と合わせて、合計12回分の問題に取り組んでいます。
残念なことは、前の年度の本と別売りのCDは、絶盤となってしまい、買おうとすると非常に値段が高くなってしまいます。できれば12回分は解いてみることをおすすめしますが、前年度の本やCDが高いようでしたら、まずは現在入手できる今年度の6回分を解いてみることで、対策を取っていただいても良いのかもしれません。

3周目に突入

私は、12回分を1周として現在3周目を解いているところです。最初の1周目に取り組む前にTOEIC 860を所得していましたが、私の英検1級過去問の1周目の成績は散々なものでした。英検1級は幅広い分野で問題が出題されますので、まんべんなく英語力を付けないと、正直まったく歯が立たないと身を持って知りました。
その後の取り組みについてはまた今後の記事に書いていきます。今回の記事は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。


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