英検1級2017年度第3回受験結果詳細2

B!

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英検1級2017年度第3回の1次試験を受験してきました。合否結果については前回の記事で書きましたのでそちらを参照していただければ幸いです。今回は筆記大問2についての詳細を書いていきたいと思います。

筆記大問2

結果は5/6問で(31)が間違っていました。もう1問で筆記大問2に関しては全問正解できたので、悔しいです。

筆記大問1については以下を参照願います。

Hannah Arendt and Adolf Eichmann

最初の問題の分野は歴史です。

ユダヤ人大量虐殺を指揮したナチス親衛隊将校であったアイヒマンの心理分析をドイツ出身の哲学者アーレントが行っています。

The Guardian に関連した記事があります。

Hannah Arendt's challenge to Adolf Eichmann | Judith Butler | Opinion | The Guardian

(26) 第1パラグラフの後半の文で、アーレントはアイヒマンを an unremarkable bureaucrat 平凡な官僚政治家 と表現しています。
ヒントとなる文は長いですが But で始まっているのが目につきます。
空所が含まれている文とヒントとなる文の間に1文あります。空所のすぐ後にヒントを置かないように問題が工夫がされています。

(27) 空所が含まれている文の後に、アーレントの推論は世間からは受け入れられなかった。その次の文で She was seen as failing to perceive Eichmann’s hatred of Jews 彼女はアイヒマンのユダヤ人に対する憎しみを理解することができなかったと見られた
こちらも同様に空所が含まれている文とヒントとなる文の間に1文あります。

(28) 第3パラグラフは Roger Berkowitz のアーレントを detractor (けなす人) に反論するという文から始まります。
空所が含まれている文のはじめは It was not that Eichmann と not がありますので、空所はその逆と言うことになります。空所の直後の文は Rather で始まります。この文で明確にアイヒマンのことを書かれています。

空所の前後にヒントとなる文があることがあります。その間に1文あるというのもよく練られた問題でした。
But や Rather が含まれている文がヒントとなっていたので、そこに注意を向けるという作戦もありだと思います。

Napoleon Chagnon and the Yanomami

2題目は人類学から、アメリカの人類学者シャグノンのアマゾンに居住する先住民族、ヤノマミ族の研究です。

YouTube に関連する動画でタイトルが A Man Called "Bee": Studying The Yanomamo - PREVIEW がありました。

The New York Times に関連する記事があります。

How Napoleon Chagnon Became Our Most Controversial Anthropologist - The New York Times

(29) 空所を含む文の前半で食料や土地は不足していないとあります。
第1パラグラフの According to this theory で始まる文に material concerns と critical resources が争いの元となっているとあります。その後の文は、however が含まれています。さらに1文あり、空所を含む文が続きます。文では food or land とより具体的になっています。言い換え表現に気がつくかどうかが鍵と言えそうです。

(30) シャグノンの主張の後の文は however が含まれています。その次の文の conflate は他動詞で「合成する」という意味です。conflate A and/with B と使います。シャグノンの批判者は彼が実際の殺人(actual murder)と宗教や文化的習慣(spiritual and cultural practices)を合成した(conflate)と主張している。

(31) Steven Pinker は自然界に存在する人間の暴力的傾向を主張している。However が続き、ヤノマミ族と西洋文化との接触があったこと。 Further で始まる文では、シャグノンがヤノマミ族に武器を与えて暴力をあおっていた(incite)。
批判者はヤノマミ族を狩猟採集民とすることは、おろか(folly)と言及している。
最後の文の stand-in (代役)、選択肢の中に representative (代表者)と類義語があります。

まとめ

ところどころに英検1級ならではの語句があります。類義語を見つけ、but や however が含まれている文に注意を向けることが正解を見つける鍵と言えそうです。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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