英検1級2017年度第3回受験結果詳細3

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英検1級2017年度第3回の1次試験を受験してきました。合否結果については前回の記事で書きましたのでそちらを参照していただければ幸いです。今回は筆記大問3についての詳細を書いていきたいと思います。

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筆記大問3

結果は3/10問でした。今回の1次試験で不合格となった原因の1つがこの筆記大問3の不成績でした。
(34)(35)(37)(38)(39)(40)(41)が間違っていました。
詳しく見ていきましょう。

The Hidden Life of Plants

分野は生物学。mycorrhizae 名詞 菌根 についてです。第1パラグラフ 1, 2文目で菌根についての概要を説明しています。

(32) 第1パラグラフ 3文目 While ではじまる文から、 utilize every available millimeter of soil (利用できるすべての土を利用する)
選択肢では more efficient intake of nutrients from soil (より効率的に土から栄養素を吸収する)と言い換えられています。

(33) 問題文の Simard ... indicated と近い文を探すと第2パラグラフの最後の文、Simard concluded があります。
the trees と簡潔にまとめています。 sustaining each other の部分が選択肢で take advantage of と言い換えられています。
問題文に固有名詞、ここでは人名が出てきたら、本文でも出てくるはずなのでそこを探すと効率よいです。

(34) 問題文の Ren Sen Zeng ... suggest と近い文を探すと、本文最後から2文目では the supposition と名詞になっています。exposing が選択肢では sacrificing に書き換えられています。

TED での Suzanne Simard の講演があります。

The Fermi Paradox

分野は宇宙。地球外知的生命体との接触について。

(35) 第1パラグラフ 2文目 Mathematically ではじまる文では地球外知的生命体の存在を肯定しています。第1パラグラフの最後の文 however では科学者たちが地球外知的生命体の証拠を発見できないでいる。
選択肢では順番が逆になっていて、despite で分けられています。
つまり本文では A however B が選択肢では B despite A という順です。

(36) 問題文の Brian Cox が含まれている文を本文から探すと、outstrips (より勝る)とあり「崩壊につながる」と仮定しています。It may be impossible の文がある選択肢がそれにあたります。

(37) 第3パラグラフ 4文目 premature contact 早すぎる接触
選択肢では contact with less developed ones 発展途上のものとの接触
になっています
premature と less developed に気がつくかが鍵と言えます。

TED での Brian Cox の公演が見られます。

The Electoral College

electoral college 名詞 《米》 (大統領と副大統領を選挙する)選挙人団
長文問題最後は政治から出題されました。

(38) however が含まれている文が第1パラグラフ最後から2番目の文にあります。the separation of powers between Congress, the president, and the courts 議会、大統領、裁判所間の三権分立
選択肢では Congress influencing the president 大統領に影響を与える議会
と書き換えられています。

(39) William C. Kimberling は本文第4パラグラフ 3文目で pull together coalitions とあります。
選択肢では create unity に書き換えられています。

(40) 第5パラグラフ 5文目に win or lose by a wide margin become less of a priority (勝敗が大差になると優先順位が低くなる)とあります。
選択肢では the outcome is relatively certain (結果は比較的確実です)と問題文の a wide margin を relatively certain に書き換えています。

(41) 本文第7パラグラフ 1文目「憲法は、しかし、あいまい(vague)です。」2文目 the National Popular Vote Interstate Compact (NPVIC) は この抜け道(this loophole)を利用して選挙人団を単なる 型にはまったもの(rubber stamp)にする
本文の take advantage of this loophole を選択肢では utilize an ambiguity と書き換えられています。

アメリカ大統領選挙についての動画が BrainPOP にあります。

Presidential Election - BrainPOP

BrainPOP については以下を参照願います。

筆記大問 1, 2 については以下を参照願います。

まとめ

巧みな言い換え表現が問題の中にあります。時には品詞を変えたりして言い換えも工夫がされています。
分野も幅広く、日頃からさまざまな分野の英語に触れている必要があると再確認しました。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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