英文法や英単語のわかりにくいところを解説した Practical English Usage

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オックスフォード大学出版から Practical English Usage という英文法やスペルが似ていたり、別の単語で意味が同じ単語の使い分けなどを詳細に解説した本が出ています。読んだ感想や対象とする読者層について書いていきます。

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Practical English Usage

Michael Swan 著、Oxford University Press 出版の Practical English Usage の 第4版 (Fourth Edition) を日本のアマゾンで買いました。
わたしの時は注文してからアマゾン側がイギリスから取り寄せることになりました。
ですのでそれなりに日数がかかりました。
2018年3月12日に注文して4月7日に到着しました。約3週間かかったことになります。
在庫状態にもよりますが、日本のアマゾン側で在庫がないとき、急いでいる場合や、引っ越しの予定のある場合は注意が必要になります。

本書は、すでに世界で200万部以上売れていて、信頼のおけるオックスフォード大学出版の本ですので、ご存じの方も多いと思いますが、簡単に説明します。

すべてイギリス英語で書かれていて英文法を解説したパートと英単語を解説したパートに分かれています。
英文法は全部で28セクションの320エントリー、英単語は全部で3セクションの315エントリーで構成されています。

目次や索引もありますが、各セクションの最初に間違っている英文がいくつかあり、その英文ごとに解説が書かれいるエントリー番号が示されています。

最初から最後まで通して読むことで、英文法と紛らわしい英単語の理解を深める上で最も効果的ですし、解説自体も英語で書かれていることから、英語を読む力も身につきます。

一方で、全部読むのはそれなりの時間が掛かることも事実ですので、最初に各セクションの最初で間違っている英文が何故間違っているのか理解している場合はその部分は飛ばして、わからない部分だけを読むことで効率的に学習することが出来ます。

また復習するときにも同様に行えば時間の節約になります。

この間違っている英文をすべて理解している人は相当英語が出来る人になります。わたしもいくつかやってみて、間違ってしまい、悔しい思いをしました。

解説を読み、正しい例文と間違った例文を読めば理解が深まります。
重要な部分については太字で書かれています。
関連する部分はそのエントリー番号も書かれていますので、より理解が深まるように工夫されています。

英語で解説されていますので、文法の単語なども理解している必要がありますが、すべてわからなくても重要な単語なら繰り返し書かれているので、自然と覚えることが出来ます。

わたしがフィリピンに語学留学したとき、当然ながら講師は文法の解説も英語でしますので、わからないところがあったりしました。そういう意味でも、留学する予定の人は事前に1冊くらいは英語で書かれた英文法書を読んでおくと良いです。

またイギリス英語で書かれてはいますが、アメリカ英語についての解説もあります。

Practical English Usage online and Diagnostic Tests

with online access と書かれたエディションは、インターネットで本書の内容すべてとテストを受けることが出来ます。
このオンラインアクセスが優秀で、テストを受けて、間違っていたら、リンクから該当する解説に飛ぶことが出来、解説を読むことが出来ます。その解説の関連するエントリー番号もリンククリックで読むことが出来ます。

with online access は、巻末にコードとサイトのアドレスが書かれています。購入するときはわからなかったのですが、本を読んだらアクティベーションをしてから10年有効と書かれていて、実際アクティベーションした日から数えて10年後まで有効と画面に表示されてビックリしました。長期間使う権利があるので、じっくり取りかかることが出来てうれしいです。

対象とする読者

イギリス英語で解説が書かれていることから、中級者以上が対象になります。TOEIC L&R 600 以上か、英検2級以上はあったほうがいいです。このあたりが本書を途中で挫折することなく読み進めれる境界線です。
日本語で解説された英文法書では物足りないと感じている上級者、英語を教える立場の教師などは本書はぴったりです。教師だったら本書で書かれていることすべてを授業で使えば完全に元が取れます。

逆にイギリス英語をどうしても読みたくないという方には向いていません。ただ英語を勉強をする課程で、アメリカ英語だけでなく、イギリス英語も勉強する必要が出てきます。より英語を理解できるするためには必要なことです。

エディション

本書は3つのエディションがあります。表を示します。

ISBN Title
978-0-19-420243-5 Practical English Usage, 4th edition Paperback
978-0-19-420242-8 Practical English Usage, 4th edition: (Hardback with online access): Michael Swan's guide to problems in English
978-0-19-420241-1 Practical English Usage, Paperback with online access

978-0-19-420243-5 Practical English Usage, 4th edition Paperback はオンラインアクセスの権利がありませんので、お勧めできません。

978-0-19-420242-8 Practical English Usage, 4th edition (Hardback with online access) がわたしが買ったエディションです。英文法書などは何度も繰り返し読むことになりますので、よい状態で保存できる Hardback にしました。Paperback は持っていないのでわかりませんが、Hardback の方を買ってよかったです。Paperback と比べると重くはなりますが、値段以外の欠点はそれくらいですので、長期間使うことを考えたら元は完全に取れます。

978-0-19-420241-1 Practical English Usage, Paperback with online access は Paperback ですので、軽いという利点がある一方、Hardback と比べて長期間利用していくうちに、早く痛んでいきます。オンラインを主に使う予定で、安く済ませたいという方に向いています。

スマートフォンアプリ

わたしは今現在 (2018年5月)持っていませんが、iPhone と iPad で使えるモバイルアプリ版もあります。アプリ版ならでの便利さと、オフライン回線でも使えるので、ネットワーク回線を気にしないで使うことが出来ます。

Practical English Usage

Practical English Usage
開発元:Oxford University Press
¥3,800
posted withアプリーチ

英語の解説を読んでわからないとき

どうしても英語の解説を読んでもわからないときは、日本語で解説が書かれている英文法書で関連する項目を読むことで解決できます。それだったら日本語で解説が書かれている英文法書だけでいいのではと思われますが、Practical English Usage と同じ分量で書かれた英文法書はなかなかないです。いずれ出てくるかもしれませんし、いくつかの解説書を使えば補完出来ますが、かえって高くつくと思います。

まとめ

英文法や英単語の微妙な違いがわからないときに、ネットで調べていたりしましたが、本書を手に入れてからは、本書を読んで解決することがあり、いちいちネットで調べる手間が減りました。
Practical English Usage を活用して、より自然な英語を身につけるようにしましょう。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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