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英検1級リスニング問題のそれぞれのパートの傾向と対策について書いていきます。
過去問の何年度何回 No. いくつにそれらの傾向があるのかについても紹介していきます。
該当する過去問が手元にある人は、それらも参考にすることができます。

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Part 1

リスニング問題パート1は全部で10問あり、No. 1 - No. 9 までは2人による会話、No. 10 は3人による会話です。
2人による会話はほとんどが男女によるものです。
会話の長さは No. 1 - No. 8 までは比較的短く、No. 9, 10 で200語以上と長くなります。

選択肢の文章は短く、ほとんどが1行です。

会話の早さはネイティブスピーカーの自然な早さです。
聞き取りやすい発音で話されます。

パート1は過去問から再利用される問題が出題されることもあります。
多くはありませんが、10問中2問が過去問からの再利用だということもあります。
選択肢を先読みしていれば、再利用問題だと言うことが分かりますので対処しやすいです。
前後の問題にも余裕を持って対応できます。

会話の内容は、ビジネス英語、家族との会話などです。
人物関係としては、同僚同士、上司と部下、夫婦、夫婦とその子ども、親子、夫婦とその親ということがよくあります。

具体的な内容は飛行機のマイレージ、転職した元同僚と偶然で会う場面がよくあります。

パターンとしては、話者の1人に問題があり、それを相手が解決する問題解決パターン、話者同士で意見が対立するパターンがあります。
2018年度第1回 No. 5 のように、親子で言い争うという内容もあります。

質問文は問題用紙に書いてなく、読み上げられるのを聞いて、選択肢から選び解答することになります。
パターンとしては男性か女性の意見を問う質問、会話から推測できる質問、原因を問う質問、今後の行動を問う質問があります。

男性か女性の意見を問う質問については、選択肢にそれぞれの意見がある場合があります。
この場合、たとえどちらかの意見について選択肢の内容があっていても、質問の内容と違えば正解になりません。
問題の会話が終わった後でも気を抜かないで、しっかりと質問を聞くようにしましょう。

問題がはじまる前に選択肢に目を通しておくといいです。
選択肢の中で、キーワードになる部分に下線を引いておくと、回答をするときの手助けになるだけでなく、内容を理解するヒントにもなります。
例えば、2017年度第2回 No. 3 で4つの選択肢とも He が主語となっています。
動詞と目的語の部分に下線を引いておくことで、全文を読まなくても素早く回答することができます。
下線を引くことに気を取られて問題を聞き逃してしまうようでしたら、本末転倒です。
あくまで解答するための補助と割り切って、問題がはじまったら、そちらに集中しましょう。

2人による会話で、その2人についてではなく、第3者について会話が進むことがあります。
母親と消防署員との電話による会話で、その母親の子どもについての内容だったり、会社の同僚同士の会話で、別の同僚についての内容だったりします。
質問は第3者についてなのか、2人の内のどちらなのか、内容を理解して的確な選択肢を選ぶことが大事です。

Part 2

リスニング問題パート2 はナレーターがパッセージを読み上げ、その内容を元に2問ずつの質問があります。
全部で10問になります。
パッセージの長さは 180 ~ 200 語程度です。
分野は、生物、科学、技術、環境、医療、健康、IT、心理学、考古学、宇宙、歴史、ビジネス、文化、芸術などです。

ちなみに筆記試験大問2、長文の語句空所補充問題は、長文の長さは350語程度です。
出題される分野は、リスニング問題パート2と同じです。

このことから、英検1級リスニング問題パート2を対策することは、筆記試験大問2や大問3への対策としても有効になります。
このパートを対策して学習することは時間帯効果の高いと言えます。
そのため、苦手としている人は、そのままにしないで得点源にするくらいの意気込みにすると、筆記試験大問2、3の成績も上がり、合格に近づくようになります。

過去問題を見ていただくと分かりますが、各問題につきパラグラフはほとんどが2つになっています。
中には第3パラグラフまである問題もあります。

大きく分けて3種類のパターンがあります。

最初に概要を説明して、第2パラグラフで for example などで詳細を説明するパターン。
例えば 2017年度第2回 C: What Sewage Can Teach Us では前半で下水を調査していることに触れ、後半では下水を調査し分析する内容になります。

前半で人や団体の主張が述べられ、後半でほかの人からの反論が紹介されるパターン。
後半で、however, but, yet, on the contrary などが聞こえてきたら反論などがこれから話されると心がけて聞くといいです。
例えば 2017年度第2回 B: Tamarisk Trees がこのパターンです。

歴史や伝記では時系列で過去の出来事や人物についての描写があります。
このほかに、最初に近年の状況を説明して、後半でそれについての過去の出来事を描写する反時系列のパターンもあります。
after や before、具体的な年号、年代が説明されますので、前後関係が分かります。
例えば 2015年度第3回 B: Social Mobility in the United Kingdom は前半では 1950年代のイギリス、1980年度とつづき、後半で 1990年代以降のことが描写されています。

問題が始まる前に、選択肢を先読みしておくといいです。
選択肢の中に、environmental, plants, predator, elk, ecosystem, bears, wolves などがあれば生物・環境に関連した問題だと推測できます。
例えば、2017年度第1回 C: The Wildlife of Yellowstone は生物に関連した問題です。

patients, disease などがあれば健康・医療に関連した問題だと推測できます。
例えば、2016年度第2回 A: The Obesity Paradox は健康・医療に関する問題です。

brain, memory などがあれば脳・心理に関連した問題だと推測できます。
例えば、2016年度第3回 A: London’s Cab Drivers はドライバーの脳に関する問題で、脳・心理に関連しています。

ほかに科学・技術・エネルギー、通信・IT、宇宙・天文、歴史・人物、考古学・古生物学、社会・生活・犯罪、文化・芸術といった分野があります。

選択肢を先読みしておくことで、これからどんな分野の問題が出題されるのかが予想することができ、問題に対処しやすくなります。
普段から、さまざまな分野についての関心を持ち、それらの英語を聞いたり読んだりして慣れておくことが大事です。
得意な分野が限られているようでしたら、それだけ前知識が少なくなってしまいます。
前知識がなくても解答することができますが、逆に言えばあることに越したことはありません。

問題が始まると最初にタイトルが聞こえてきます。
英字新聞でもタイトルを読めば、おおよその内容の予想がつくことがあります。
固有名詞や専門用語などがタイトルになることもありますが、分からなかったら問題文を聞き取ることに集中するようにしましょう。
2017年度第2回 C: What Sewage Can Teach Us ですと、下水に関することだと予想できます。
前の問題の解答に迷っていると、次の問題がはじまってしまいます。
解答するために与えられた10秒で解答できないようでしたら、直感で解答して、次の問題のタイトルを聞くことに集中しましょう。
英検1次試験はリスニング問題が技能別では最後になります。
後で見直す時間はありませんので、何も解答しないよりは、勘でもいいので解答するようにしましょう。

専門用語や固有名詞が聞こえてくることがあります。分からないとどうしてもそこで思考が止まってしまう恐れがありますが、問題文全体を把握することに集中しましょう。
また専門用語ですと、概要が説明されます。
2017年度第2回 E: Nanocellulose では最初にナノセルロースについての概要が説明されます。

くり返し過去問を使って問題を解いていくと、前半と後半の切り替えがある部分が分かるときがあります。
前半であれば最初の問題、後半であれば2番目の問題に分かれています。
両方とも理解した上で、回答することが理想ですが、前半の内容が分からなくても、そこであきらめないで後半に集中して聞くようにしましょう。
後半であれば、記憶に残りやすいので、なおさらあきらめるのはもったいないです。

選択肢の言い換えを見つけて、回答するようにしましょう。
パッセージと選択肢の内容は言いかえられていることがあります。
例えば、2017年度第2回 B:Tamarisk Trees では、パッセージでは preventing erosion by rivers が選択肢では prevent soil from being washed away と言いかえられています。
普段からシソーラス辞典などを利用して類義語に強くなるといいです。

語句の言い換えではなく、視点を変えて言いかえた選択肢もあります。
例えば、2012年度第1回 B: New Ideas from the Old World No. 14 がそれに当たります。
幅広い視野で問題を聞いて、柔軟に対応する力が求められる良問です。

Part 3

リスニング問題パート3は Real-Life 形式問題になります。
各問題の放送が流れる前に、問題用紙の Situation と Quesion を読むための10秒が与えられています。

対策としては Situation, Question だけでなく選択肢も読んでおくといいです。
Situation には条件が書かれていることがあります。
それぞれの条件の部分に下線を引いておくと、選択肢を絞り込む際の助けになります。
英検は問題用紙に書き込むことができます。

このリスニング問題パート3は、Situation に応じた、金額、日付、曜日、時刻などをメモとして書いておくとよいです。
ただし、メモを書くことが目的になって、内容を理解できないようでは本末転倒なので、あくまでも回答を導き出すための重要な部分、必要な部分だけに絞り込むとよいです。
省略して書くことも重要です。
例えば、half a million と聞こえたら、h m とだけ書いて、回答するために与えられた時間で、計算するというようなふうに、少しでもメモを書く手間を省くといいです。

複数の条件に注意しましょう。
条件は1つだけでなく、2つとか3つの時があります。
とうぜん、条件が多いほどふくざつになります。
また問題では、その条件が連続して言うのではなく、少し別のことを言ってから、2つめ以降の条件を言うこともあります。
例えば、2013年度第1回 No. 24 がこれに該当します。
これについても惑わされないで、必要ならメモをとっておくといいです。

条件に合わない選択肢はどんどん消していきましょう。
選択肢は問題と同じ順番で並んでいるとは限りません。
解答するときにわかりやすいように印をつけておくといいです。
印は自分で分かればいいので、ていねいに × と書くのではなく、/ などにすれば時間を稼げます。
これも前述と同じように、印をつけることに気をとらわれず、自分で分かればいいので、印がいらないようでしたら、つけないで問題に集中するようにしましょう。

英検のリスニング問題は比較的素直な問題が多いですが、このパート3に関しては、引っかけ問題もあります。
パッセージの後半で though など「しかし」といった語が入るときは気をつけた方がいいです。
例えば、2012年度第3回 No. 23 がこれに当たります。

Part 4

リスニング問題パート4は、ラジオ番組などでゲストとして呼ばれた人の仕事や活動内容について3分以上のインタビューを聞き、2つの質問に答えます。
英検準1級では、このパート4はなく、TOEIC L&R だけを勉強していた人だと、その長さに圧倒されるかもしれません。
毎回ではありませんが、たまにゲストの話し方が早口だったり、口ごもったり、言いかえたりします。
ていねいで聞き取りやすいアナウンサーの声ばかりをふだんから聞いていると対応できなかったりします。

インタビュアーとゲストの会話は、最初と最後のあいさつを含めて6~8回程度です。
インタビュアーが質問する内容は、仕事の内容、仕事を始めたきっかけ、仕事における問題点、仕事のやりがい、日本と海外のちがい、現在と過去のちがい、今後の展望、その仕事を目指す人に対するアドバイスなどがあります。

パート4の選択肢はほかのパートと比べて文が長めです。
文が2行にわたることがあります。
回答するために与えられた10秒間のうちに、選択肢のすべてを読んで回答することはむずかしいです。
対策として、事前に選択肢を読んでおくといいです。
選択肢を先読みしておくと、ゲストの職業だったり、想定される質問の内容が予想がつくことがあります。
そうすると場面を想像しやすくなり、内容を理解しやすくなります。

インタビューがはじまる前に、かならず This is an interview with … と音声が流れ、ゲストの名前と職業が言われます。
この部分から問題がはじまっていると言えます。
集中して聞いておくと、次につづく会話の理解の助けになります。

インタビュアーの質問が、そのまま質問文と同じだったりします。
ゲストが話す内容が、質問に対するヒントであることには変わりありませんが、このインタビュアーの質問もしっかり聞いておきましょう。

パート4はほかのパートと比べて長いですが、質問文としては比較的同じような内容だったりします。

What is one thing we learn about … ?
What is one thing that he/she mentions regarding … ?
What does he/she think/say about … ?

ゲストの話す内容もこれらに対する答えだったりします。
メモをとろうとしないで、しっかりと放送に集中して答えるようにしましょう。

選択肢の言い換えを見つけましょう。
ほかのパートと同じように問題と選択肢が言いかえられていることがあります。
シソーラス辞典なども活用しながら、日頃から語いの増強をするようにしましょう。

最後まで集中しましょう。
ここまで筆記問題、英作文問題、リスニング問題のパート3までを解いてきて、試験開始から2時間が過ぎ疲労もたまってくるころと思います。
あと少しで試験が終わるので、最後まで集中して問題を解くようにしましょう。
普段から、連続して長文を読み、英語のビデオ、音声を長時間連続して聞くようにしないと、なかなか集中力は身につかないものです。
しっかりと対策をしていきましょう。

まとめ

ここまで、英検1級リスニング問題の各パートに対する傾向と対策について書いていきました。
一朝一夕では身につかないものですが、しっかりと対策をしていけば、必ず結果はついていきます。
一緒にがんばりましょう。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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