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NHKテレビ・ラジオの語学番組は様々な番組があり、学習者の習熟度や目的に合わせて、番組を視聴して、テキストとともに効果的な学習ができます。目安となるCEFRレベルを元に自分に適したレベルの番組を選ぶこともできます。今回、上級者向けでCEFRレベル C1に該当する「実践ビジネス英語」のCD BOOKを使って学習した感想を書いていきます。

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実践ビジネス英語と私

まだ英語の勉強を再開して間もない2010年4月から実践ビジネス英語を定期購読していました。
当時は基礎的な英文法もおぼつかないときでした。
実践ビジネス英語を選んで学習した理由は、単純にテキストが当時で380円と安かったこと、別売りになりますが、音声CDが2枚組で、ほかの多くのNHK語学番組は1枚でしたので、これもお得に感じたこと、TOEICを受験するなら、ビジネス英語を学習するのが効果的だと思ったことでした。
詳しくは以下のサイトを参照願います。

正直、2010年当時の私の英語の習熟度からすると、かなり無謀でした。音声を聞いただけでは分からず、スクリプトを見ながらでも分からず、和訳を見て、ようやく多少分かった気になっていました。
当然学習効果もかえって悪く、途中で断念してしまった苦い思い出があります。
完全に自分が悪く、番組は全く悪くありません。
ただ、若くを読んでいるととても興味深いアメリカの現状を知ることができて楽しめました。

時はたって7年後

その後は、自分の習熟度に合ったNHKの語学番組、具体的には基礎英語や、文法書を読んで学習して、少しずつではありますが英語の習熟度も上がっていきました。
現在(2017年3月)TOEICからは少し離れて、英検1級に向けた勉強を続けています。
英検1級をはじめて受験したのは、2017年1月22日に実施された2016年度第3回でした。
英検1級の過去問題集を何度も解いたりといった方法で、試験対策をしていました。
そのほかにも単熟語の勉強をしたり、オンライン英会話のレッスンを受けたり、英作文の自習をしていました。
残念ながら不合格となりましたが、TOEICと違って実に幅広い範囲の分野の英語の知識や経験が必要な英検1級に魅力を感じました。
もちろんTOEICはビジネス英語に特化した英語を身につけるという点では、とても有意義な試験です。
英検1級にも経済の分野に関する問題が出題されます。
次回の英検1級の受験に向けて、この実践ビジネス英語を使って精読、リスニング対策をすることにしました。

本の内容

久しぶりに聞く講師の杉田敏先生のお声は少し変わったように感じました。年月を感じたりしました。
番組の内容は相変わらずでアメリカの新鮮な話題を提供しています。
英語の勉強と合わせてアメリカの今を知ることができて一石二鳥です。
旬の話題の中には時に明るい話題もあれば、深刻な内容のものもありますが、ただ話題を振りかけているだけでなく、時に軽い冗談を話していて、会話に臨場感があります。
この本を読んだときに、7年前と違って、番組を聴いたときの理解度が格段に上がっていることに気がつきました。
少しずつでも英語の学習を続けてきた甲斐があったと感じました。

番組はミニドラマ形式になっています。
ニューヨークにあるGLI Health and Beauty Companyに勤務する植村聖四が主人公です。
主な登場人物は全部で8人になります。
2012年4月から2016年3月まで、彼が出演するシリーズが続きました。
このCD BOOKはその中でも2014年度から2015年度に放送された48のレッスンから厳選した20本を収録しています。
付属の音声CDは2枚ついています。
該当するレベルはCEFRレベル C1ですので、TOEIC L&R 945~、英検1級(CSE 2630 - 3400)となっています。
今回は全部で4章からなります。
各章とLessonのタイトルは以下の通りです。

第1章 ライフスタイル革命

Lesson 1: Gentrification ジェントリフィケーション

gentrificationとは「劣悪化した住宅地区の再開発による高級(住宅地)化」という意味です。

Lesson 2: A Collaborative Lifestyle コラボ的生活様式

Lesson 3: A Quiet Environment 静かな環境

Lesson 4: Farm-to-Table Living 地産地消生活

Lesson 5: The New Family 新しい家族像

第2章 変わるコミュニケーション

Lesson 6: Back in the Day かつての日々

Lesson 7: Email Overload メール過多

Lesson 8: Analyzing Public Apologies 謝罪を分析する

Lesson 9: Honing Conversational Skills 会話術を磨く

Lesson 10: Bilingual Advantages バイリンガルの強み

Lesson 11: Conscious Listening 意識して耳を傾ける

第3章 IT&デジタル時代を生きる

Lesson 12: Reading in the Digital Age デジタル時代に読む

Lesson 13: Generation Z Rising Z世代の出現

Lesson 14: Man Versus Robot 人間対ロボット

第4章 迫り来る社会構造大変革

Lesson 15: The Impact of Changing Demographics 人口動態変化の影響

Lesson 16: Role Reversal 役割転換

Lesson 17: Sizing Up the Millennials 2000年世代の評価

Lesson 18: Living the American Dream アメリカン・ドリームを生きる

Lesson 19: Recovering Job Market 労働市場に明るい兆しが

Lesson 20: America's Declining Mall Culture アメリカの衰退するモール文化

それぞれのLessonは5つに分かれています。
1分から1分40秒の音声トラックに分かれています。
Lesson毎になりますと、合計すると約6分から8分くらいになります。
会話は4人くらいで進行します。
TOEICや英検1級では多くて3人の会話もありますので、単純に人数の点では本書はより難易度が高いといえます。
各Lessonの扉には日本語で簡単な説明があります。最初に読むことで大まかな内容を理解することができます。
各Lessonの各音声トラック毎に、見開き2ページで構成されています。
左ページが英語のVignetteと、その下にWord Watch、右ページが和訳と、その下にWords and Phrasesがあります。
Word WatchとWords and Phrasesのおかげで辞書がなくてもVignetteが読めるようになっています。

各Lessonの最後には「今回のビニェットから」があり、Lesson内容に合わせた予備知識が説明されています。
辞書の内容だったり、新聞記事の概要だったり、本の紹介だったり、杉田敏先生の個人的な話などが書かれています。
ここでLessonの内容に対しての知識を肉付けすることができます。
余裕があれば、紹介されている本を読んでさらに知識を深めることもできます。

各章の最後にはTips for New Wordsがあります。
言葉は生きているので、時代に合わせて使われ方や、意味が違ってきます。
新鮮な「今」の言葉を理解するのに役立ちます。
アメリカでも世代間によって価値観が違ったり、新しい技術に対して人はどう対処していくのかと言ったことを考えさせられます。
ページ数は全部で255ページあります。

Lessonの中には当時社会問題になったこともあり、思い返す機会になりました。
また経済予測からは、該当するLessonの話題にちなんだ市場の経済規模予測の具体的な数値も示されています。
経済を分析し、実際に役立てるときにもこの本は適しています。

まとめ

英語を勉強するときに、経済についても合わせて知りたいという方、ビジネス英会話も勉強したいという方にこの本をおすすめします。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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