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英字新聞のThe Japan Timesが年2回発行する社説集を読んだ感想を書いていきます。今回は2016年下半期を読みました。私がこの社説集を読むのは今回で2冊目になります。

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The Japan Timesについて

The Japan Timesについて簡単に説明しておきます。The Japan Timesは今から約120年前の1897年(明治30年)に創刊された日本の英字新聞です。現存する日本最古の英字新聞です。

The Japan Times社説集について

The Japan Times社説集は年2回発行されます。
The Japan Timesの記事の社説から厳選したものを、解説、語句、和訳さらにネイティブスピーカーの音声が収録されたCDがついてきます。
当然この中にある記事は、The Japan Timesが読者に是非とも読んでもらいたい記事になりますので、その年の中でも特に社会の関心が高かったものが選ばれています。
2009年上半期から書籍がリニューアルされました。それまではB6変型でしたがA5サイズに拡大、本文の文字・行間が大きくなり、読みやすくなりました。単語説明のレイアウトが整理され、見開き別ページになり読みやすくなりました。また記事ごとに簡単な内容説明としてAbout This Editorialがあり、記事について事前に知らなくても、読み始めることができます。
バックナンバーで以前の書籍を購入することを検討している方は、その点を踏まえておくといいと思います。

本の内容

今回の2016年下半期では以下の14の記事が収録されています。
The Japan Times内で英語のタイトルを検索窓に入力すると該当する記事を読むことができます。
興味のある方は、読んでみてください。

第1章 国際
Britain, an island again
英国、再び孤立状態へ

Ruling on South China Sea disputes
南シナ海紛争の裁定

North Korea’s latest nuclear test
北朝鮮による最新の核実験

‘Here there be dragons’
「ドラゴン出没注意」

Fidel Castro, eternal revolutionary
フィデル・カストロ、永遠の革命家

Another twist in the Park scandal
朴大統領のスキャンダルに揺れる韓国

第2章 国内政治・外交
Ms. Koike’s post-election challenges
小池都知事、当選後の課題

Ratify Paris climate change pact
気候変動対策のパリ協定を批准せよ

New SDF mandate in South Sudan
南スーダンに派遣される自衛隊への新たな任務

Abe’s tribute at Pearl Harbor
安倍首相、真珠湾訪問へ

第3章 経済・財政
BOJ’s upcoming policy review
迫る日銀金融政策決定会合と日本経済の行方

What the GDP data portends
GDPのデータが示す未来

第4章 社会・文化
The Emperor and abdication
天皇陛下と生前退位

Bolster basic science research
基礎科学研究の強化を






それぞれの章ごとに見開き2ページで左側のページに英文記事を段落ごとに番号が振られています。

右側のページの上に解説、各章の最後にそれぞれの社説の和訳があります。

知らない単語、句動詞、イディオムは説明が見開きページの右側にそれぞれ該当する段落に合わせて書かれています。造語なども説明されています。例えば「Britain, an island again 英国、再び孤立状態へ」からは「Brexit ブレグジット→Britainとexit(離脱)を組み合わせた造語」と説明されています。
単語の日本語訳だけでなくその意味についても説明されています。例えば「Rulling on South China Sea disputes 南シナ海紛争の裁定」からは『"nine-dash line" 「九段線」→中国が南シナ海の地図上に引いている自国領海を示す破線』と説明されています。
今回は国際から6記事、国内政治・外交から4記事、経済・財政から2記事、社会・文化から2記事が収録されています。
付属CDはネイティブスピーカーの音声が収録されています。話す速度も自然な早さですので、リスニング対策にもなります。
前回私が読んだ2016年上半期からは知らなかった内容の記事もありましたが、今回の2016年下半期はどれも知っている内容ばかりということもあり、すんないと理解することができました。

精読用として

英語のリーディング力を向上させるには、多読と精読をバランスよく行うといいと言われています。
多読の三原則は、辞書を引かない、分からないところは飛ばす、つまらなくなったらやめるです。
一方で精読は、単語の意味や、文法を理解して、内容を十分に理解するように心がけています。
このThe Japan Times 社説集は本文の部分が見開き2ページで、左ページに本文、右ページに単語、句動詞、イディオムの意味が書かれています。辞書を引かないでも、本文の内容が理解できるように構成されています。
学習者が辞書を引く手間を少なくできるように工夫されています。
私は各記事につき大体40分から1時間をかけて精読するようにしています。1周目で完全に理解することもありますが、2周以上するとより精読の効果が現れます。
今回の2016年下半期を読んで、本の説明を読んでも分からなかったところを以下に記します。
参考にしていただければ幸いです。

Britain, an island again

3段落目より
bury 他動詞[受身または ~ oneself で] 〔思いなどに〕ふける, 没頭する 〔in〕
[株式会社研究社 新英和大辞典第6版] 新英和大辞典第6版 - ロゴヴィスタ株式会社

Ruling on South China Sea disputes

1段落目より
The Hague 名詞 ハーグ《オランダ西部の都市で South Holland 州の州都; 政庁・王宮・平和宮殿・国際司法裁判所などがある事実上の同国の首都
[株式会社研究社 新英和大辞典第6版] 新英和大辞典第6版 - ロゴヴィスタ株式会社
3段落目より
white book 名詞 白書《国内事情に関して政府が発行する白表紙の報告書
[株式会社研究社 新英和大辞典第6版] 新英和大辞典第6版 - ロゴヴィスタ株式会社

'Here there be drangons'

7段落目より
blase BrE /ˈblɑːzeɪ/ ; NAmE /blɑːˈzeɪ/ 形容詞 無関心な
[株式会社研究社 新英和大辞典第6版] 新英和大辞典第6版 - ロゴヴィスタ株式会社
発音はthe Oxford Advanced Learner's Dictionaryより

和訳の3段落目より
票田 ひょうでん 選挙で、ある候補者または政党の票が多量に見込まれる地域を田地にたとえていう語。
広辞苑 第六版

該当する読者

社説は新聞社が最も力を入れる部分であり、このThe Japan Times 社説集は、その社説の中でも厳選した記事だけが収録されています。そういった意味では、日本はもとより世界で今関心が向けられている事柄を知ることができます。
英語の勉強だけでなく、時事的な事柄も合わせて知りたいという方に向いています。
対象とする読者の英語の力量として、The Japan TimesはTOEIC L&R 700以上、英検準1級以上としています。
個人的には、TOEIC L&R 800以上からが対象だと思います。
英検についてはThe Japan Timesの通り英検準1級以上だと思います。

まとめ

今回でThe Japan Times 社説集を読むのは2冊目になります。相変わらずの記事の質と、自然な速度で話すネイティブスピーカーのCDがついていて、大変満足しています。
今後バックナンバーを買って読んでいこうか、多読にもう少し力を入れようか迷っているところです。
あまり古いと記事の内容を忘れているかもしれませんので、もしバックナンバーを買うにしても新しい物から順番に読んでいくと思います。
時事的な話題を外国人と英語で話し合うときにも、このThe Japan Times 社説集は大いに役立ちます。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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