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絵で見る英語 English Through Pictures Book 3を2010年11月にそのCDと一緒に購入しました。
1975年4月に初版発行、2005年2月に初版第37版発行、2006年8月に改訂新版第1版発行、2010年3月に改訂新版第5版発行となっています。
これで、このシリーズが完結するわけです。
このBook 3は、1000語を使って、人と人が関係を築くときに必要な内なる部分にまで掘り下げて書かれています。
見たままのことを伝えたり、行動したことを伝えたりといったことは外見上のことになります。
私たちは、人とより深く関係を築くときにその人となりや、その人の国の文化や歴史を知ることで誤解のないよりより関係を築くことが出来ると思います。
言葉が通じないと言うだけで、誤解を招いたりしてはこれほど悲しいことはないと思います。
今のところ、英語がもっとも世界で使われているわけですので、私たちが英語を通して幅広い視野をもって、お互いの良いところを認め合い、文化の違いを評価し合うことが出来れば素晴らしいことだと思います。
著者のI. A. Richards and Christine Gibsonはこのシリーズを書き上げるとき、ただ単に英語をイラストと文章で分かりやすく学習してもらいたいと思っただけでなく、学習者に幅広い視野をもってもらいたかったのではないかと思います。
だからこそ、本シリーズは長年ベストセラーで居続けたのだと思います。
さまざまな人種、主要国の人口統計、アメリカ合衆国の各州の人口統計、世界人口の推移、2004年時点での1位から20位までの各都市の人口、ちなみに日本からは1位に東京、10位に大阪があげられています。
都市部での人々の生活、ここではpint, gallonといった飲み物の量の単位が出てきます。
食物の中にあるビタミンA, B, C and Dが含まれている植物と体への効果、それぞれの食べ物の供給元が書かれています。
ここではpoundという重さの単位が出てきまして、ページの下部に以下のように説明されています。
pound: measure of weight. One pound ( 1 lb. ) is a little less than half a kilogram. One kilogram ( 1000 grams ) is a little more than two pounds (2.2046 lbs. ).
このようにページ下部に言葉の説明が書かれていますので、辞書なしで本書を読むことが出来ます。
「もし充分な食べ物がすべての国に、毎日、すべての人にあれば、世界はよりより場所になりますか?」というシリアスな質問とYesとNoの、ふた通りの解答があります。
続いて「なぜ働くのか?」と読者に対して質問しているようです。
さらに電話、ラジオ、TVといった機器についてとその役割が説明されています。
また、中国語、エジプト語の言語の発祥についても説明されています。
人体の構造とその各器官の役割、分子、15世紀からの大航海時代、ガリレオの天文学、ニュートンの物理学、アインシュタインの物理学、より詳しい分子についての説明と続いていきます。
この投稿を書くために久しぶりに読んでみたのですが、この本がいかに幅広い分野の知識を書いているのか改めて感心させられました。
Book 1 とBook 2を読んだ英語初心者にももちろんお勧めしますが、私たちが学生のころ学んだこともありますので、本書を通じてその時学んだことを今度は英語で学習し直すいい機会を与えてくれると思います。
本書は、絵で見る英語 Book 3【MP3形式CD付】が2013年7月に発行されていますので、そちらの方が便利でしょう。