国際英文ニュース誌TIME 2017/5/29, 6/5号を読んだ感想

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国際的に評価が高い英文ニュース誌「TIME」を読み続けています。今回は2017年5月29日号と6月5日号を読んだ感想を中心に書いていきます。

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2017年5月29日号

2017年5月29日号の表紙はアメリカ・ホワイトハウスがロシアの建物(私はロシアの建物について詳しく知らないので、憶測になりますが、クレムリンの塔のような赤い建物)に浸食されているイラストです。

特集は Hacking Democracy Inside Russia's Social Media War On America というタイトルで2016年に行われたアメリカ大統領選挙にロシアの関与があった疑いについて事細かく書かれています。インターネットの普及によって情報が瞬時に世界中に広がるようになりました。便利な半面、間違った情報や、単なる憶測に過ぎないことが、事実として捉えられてしまう危険性があります。Facebook や Twitter などのソーシャルメディアも今回の大統領選挙による一連の Cyberpropaganda に対応する措置を執るとのことです。

また歴史上のプロパガンダについてもイラストや写真で紹介されています。例えば The Trojan Horse は Trojan War トロイ戦争の時に使われたトロイの木馬について掲載されています。他に 1517 Reformation Leaflets, 1939 Airborne Flyers, 2009 Kim Power, 2016 Pizzagate について掲載されています。

伝統的な信頼ある新聞社などの記事を複数社読むことで、こういったプロパガンダに対応できるのでないかと個人的には思いました。

そのほかの特集は Trump's Loyalty Test というタイトルでトランプ大統領の仕事ぶりと、周囲の人たちについての記事が掲載されています。

別の特集は The Jobs That Weren't Saved というタイトルで、アメリカの製造業と、そこで働いていた人たちの生活実態と、その人たちが抱くトランプ政権への期待、製造業の今後について書かれています。気になったのは以下の文です。

Today, according to research from the Boston Consulting Group, robots perform about 10% of manufacturing work around the world. By 2025, they are projected to account for about 25%.

現在でも製造業において、ロボットによる生産が10%を占めていますが、2025年には25%に達すると予測されていると言うことです。人件費が安い国へ製造業の仕事が奪われていきましたが、今後は人の仕事をロボットが奪うことになると言うことで、しかもそれはそれほど遠くない未来においてのことになるそうです。いくらトランプ政権によって海外から製造業の仕事を奪還したとしても、そんなに長続きしないことになりそうです。
私たちの仕事に対する考え方も抜本的に考え直さなくてはいけない時代になりそうです。

別の特集は Growing up in public というタイトルで家族による You Tube への動画投稿とその反響、動画を投稿している家族の子供が受ける影響について掲載されています。Family Fun Pack, EH Bee Family, ALL4TUBEKIDS, Daily Bumps, Sam And Nia, Sacconejolys が写真とチャンネル開始年、チャンネル登録者数、視聴回数の数字とともに紹介されています。
Family Fun Pack は今(2017年6月)現在、530万のチャンネル登録数と巨大なチャンネルになっています。

特集ではありませんが Indefatigable Merkel complicates Europe's need to reform というタイトルの記事から覚えた表現を紹介します。

Voters in North Rhine – Westphalia gave Merkel a shot in the arm

give sb a shot in the arm 刺激を与えて人を激励する
[株式会社研究社 新編英和活用大辞典]

新編英和活用大辞典はモバイルアプリがあります。

新編英和活用大辞典

 

2017年6月5日号

2017年6月5日号の表紙は、いつもの表紙の赤色の外枠がメジャーで測定されているイラストです。

特集は The Truth About Weight Loss というタイトルで、最新の科学によるダイエットが調査結果の具体的な数値、ダイエットに成功して、リバウンドもしなかった人によるアドバイスと合わせて掲載されています。
科学的な見地から現代社会における肥満の問題について事細かに書かれています。
ダイエットに興味のある方は一読の価値があります。

他の特集では Trump discards campaign baggage on first overseas trip というタイトルで、トランプ大統領と Pope Francis ローマ教皇 フランシスコのバチカンでの対談の時の写真とともに、トランプ大統領の外国訪問について掲載されています。

The View では Why I love books – and which ones you'll enjoy というタイトルで、Bill Gates ビル・ゲイツ、マイクロソフトの共同創業者、によるおすすめの本が紹介されています。ビル・ゲイツの子供時代から続く本好きについても書かれています。
興味深いのはIT界の巨人であるマイクロソフトの創業者にもかかわらず、本は電子書籍端末では読まなくて、紙の本で読んでいると言うことです。ビル・ゲイツは電子書籍で読むことをずっと考えているようですが、紙の書籍の方が好きらしいです。
Warren Buffett ウォーレン・バフェットがビル・ゲイツに勧めた本が Business Adventures という本です。
2人のビジネス界の巨人が勧めていることからビジネスについて学びたい方には最適な本のひとつだと思います。

その他、A FULL LIFE by Jimmy Carter, Homo Deus: A Brief History of Tomorrow by Yuval Noah Harari, The Heart by Maylis de Kerangal, Born A Crime: Stories from a South African Childhood by Trevor Noah, Hillbilly Elegy: A Memoir of a Family and Culture in Crisis by J. D. Vance などを勧めています。

The View Viewpoint では John F. Kennedy's America answered a call to leadership no longer given voice というタイトルでジョン・F・ケネディについてアメリカの繁栄と照らし合わせて掲載されています。ジョン・F・ケネディは誕生が1917年と言うことで、今年(2017年)はちょうど100年になります。記念するべき年になりますので、ひょっとしたら英検の試験問題にもケネディについて出題されるかもしれません。

他の特集は Savagery In The U.K. Britain Comes Under Attack At A Turning Point というタイトルで先日ありましたイギリス ロンドンでのテロ事件について掲載されています。具体的には犠牲になった人々のことやTheresa May イギリス首相 テリーザ・メイによるテロに対する対応などです。

他の特集は When Home Isn't Where The Heart Is というタイトルでシリア難民の難民生活について写真付きで掲載されています。この記事ではイスラム教に関する単語が出てきます。なじみがない言葉ですので、単に日本語訳を読んだだけでは理解できないところもありました。

以前のTIMEを読んだ感想については以下を参照願います。

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まとめ

TIMEを読み初めて今回で11号目になります(特集号は2号分として計上)。TIMEを読むことで世界で今何が起きているのか、政治だけでなく文化面でも世界で関心の高いことが知ることが出来ます。
英検準1級、TOEIC L&R 800の方は一度挑戦してみることをお勧めします。

今回の記事は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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