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世界的ベストセラーの Sapiens A Brief History of Humankind by Yuval Noah Harari を読んだ感想と、英検1級の問題との関係性について書いていきます。
ホモサピエンス
なぜ私たち人類、ホモサピエンスが生き残り、ほかの近似種族は絶滅したのかについて、著者は新しい切り口で解説しています。
まずは年表があります。
その中からいくつか紹介します。
数字は今から何年前
70,000 The Cognitive Revolution.
12,000 The Agricultural Revolution.
200 The Industrial Revolution.
70,000年前の認知革命、12,000年前の農業革命、200年前の産業革命と3つの大きな革命が目を引きます。
農業革命と産業革命については知っていましたが、認知革命については本書を通して初めて知りました。
About 70,000 years ago, organisms belonging to the species Homo sapiens started to form even more elaborate structures called cultures.
文化を形成したのが70,000年も前とは驚きです。
ほかにもホモサピエンスは宗教によりネアンデルタール人との生存競争に打ち勝ったということが書かれています。
それぞれの大陸にホモサピエンスが移動していき定住していきます。
初めての通貨である硬貨が誕生します。
王国ができ、現代にもある宗教が出現。
そして現在、核兵器の脅威におびえる人類。
壮大な時間をかけた私たち人類の歴史を興味深く読むことができました。
語いは多少難しいものもあります。私は Kindle 版で読んだので、Word Wise を活用して理解することができました。
英検1級との関連
50ページに以下の記述があります。
It may well be that ancient hunter-gatherers living in zones more fertile than the Kalahari spent even less time obtaining food and raw materials.
英検1級の2016年度第3回、リーディング大問2番 の Hunter-Gatherer versus Farmer の (30) との関連性が高いです。
英検の問題では、現代の狩猟民であるアフリカのカラハリ砂漠に住むサン族が労働時間である狩猟をする時間が少ないにもかかわらず十分な栄養を得ているという内容でした。
本書、Sapiens が発売されたのが 2015年2月とあります。
英検1級2016年度第3回が実施されたのが 2017年1月です。
断言はできませんが、英検が問題を作成するに当たり、本書を活用したのかもしれません。
ベストセラーとして多くの人が読んでいる洋書は、英検対策に有効だと思いました。
わたしがもし試験前に本書を読んでいたら、もっとよい試験結果になっていたのになぁと残念に思います。
まとめ
語句で難しい部分はありますが、解説するために書かれた本ですので、難解な小説よりは断然読みやすいです。
知的好奇心を駆り立てます。
また日本語訳本も別にありますので、併せて読むとより理解度が上がります。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Sapiens
Yuval Noah Harari
New York Times Bestseller
A Summer Reading Pick for President Barack Obama, Bill Gates, and Mark Zuckerberg
Sapiens: A Brief History of Humankind (Unabridged)
Yuval Noah Harari