principalとprincipleの違いについて:語い

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分 56 秒です。

principalは形容詞では「主な、主要な」名詞では「校長」という意味で、principleは名詞で「主義、信念、原理、原則」といった意味になります。発音も一緒ですのでの、区別するのが大変です。この2つの単語の違いについて解説します。

スポンサーリンク

principalについて

principalの類義語として、Oxford Dictionaries Thesaurusによりますと、crucial「決定的な」vital「きわめて重要な」essential「不可欠の」critical「重大な」pivotal「とても重要な」central「主要な」focal「とても重要な」cardinal「非常に重要な」があります。
これらの語いに共通することは、接尾辞がalであることです。
この接尾辞がalである語は、名詞と形容詞を作ります。
このことを念頭にして、上記で紹介した語の中から、なじみのある語とprincipalを結びつけて考えると、わかりやすいです。

Synonyms of principal | Oxford Dictionaries Thesaurus

the principal town of the district
その地方の中心都市

the principal actress
主演女優

marilyn-monroe-392933_640

the principal post
大黒柱

principalは名詞では、校長、(演劇・オペラ・バレエなどの)主役、(コンサートでの)主演者といった主要人物を意味します。
名詞では他に、金融用語で、元金、元本、(債券の)額面価格という意味もあります。

He is principal of a high school.
彼は高校の校長です。

principalの語源は1300年代のラテン語(古フランス語経由)のprincipalisがfirst, originalという意味で、princeps, princip-がfirst, chiefという意味です。

principal - definition of principal in English | Oxford Dictionaries

発音は/ˈprɪnsəpl/と発音します。

principleについて

principleは名詞で、主義, 信念; 道義, 節操; 原理, 原則といった意味です。
類語辞典のOxford Dictionaries Thesaurusによりますと、truth「真実」、concept「概念」、idea「考え」、theory「理論」、assumption「想定」、basis「基礎」、essential「本質的要素」、philosophy「哲学」、doctrine「教義」、belief「信用」、rule「規則」、guideline「指針」、formula「公式」、standard「基準」、motto「座右の銘」、law「法律」、morals「品行」、standards「規範」という語があります。

Synonyms of principle | Oxford Dictionaries Thesaurus

one's moral principles
道徳的信念

the conservative principle
保守主義

a working principle for general use
広く一般に利用できる実用的な方法「運用方法」

lay down a principle
原則を立てる

語源は1380年代、古フランス語、ラテン語からprincipiumがsourceという意味で、principia (plural) がfoundationsという意味で、princeps, princip-がfirst, chiefという意味です。
語源の一部が、先ほどのprincipalと一致していることや、発祥時期がprincipalが1300年代に対して、principleはその約80年後の1380年代ということを考えると、principalから派生した語なのかもしれません。

principle - definition of principle in English | Oxford Dictionaries

発音は/ˈprɪnsəpl/と発音します。先ほどのprincipalと同じですので、リスニングでは、文章で聞き分ける必要があります。

イディオムがありますので紹介します。

in principle
一般原則として

have an agreement in principle
原則的に一致する。

conference-room-768441_640

交渉していて、おおかたは双方納得しているが、一部まだ話し合いの余地があるときに使えます。

最後になりましたが、Oxford DictionariesのOxford Words blogで、「Principle vs. principal」というタイトルの記事があります。全文が英語になりますので、中級者以上の方でないと難しいかもしれませんが、一読の価値はあります。また、クイズもありますので挑戦してみるといいです。

Principle vs. principal | OxfordWords blog

まとめ

この2つの単語は、発音が一緒と言うことで、特にリスニングでは注意する必要がありますが、意味さえしっかりと覚えれば、わかってきます。
今回の記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


スポンサーリンク
おすすめの記事