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多読は英語学習に効果的であることは、実証されています。今回は高専生が外国人留学生、英語圏への留学経験者、英語専攻大学生を超えてTOEICの成績が最も優秀だった事を紹介します。
英語専攻大学生を超えて
詳しいことは豊田高専電気・電子システム工学科を見ていただきたいと思います。
多読で英語 高専生が英語もできる理由 豊田高専 電気・電子システム工学科
記事の中から一部を引用します。
多読授業6年目のTOEIC得点の平均(外国人留学生と英語圏への留学経験者を除く)は568点で、 大学3年文学・語学系(英語専攻)全国平均548点を超え始めています。
約300万語以上読んだ学生は、TOEIC得点が英語圏への留学経験者に匹敵します。 現在豊田高専には、多読用のやさしい英文図書約32,000冊が揃い、国内トップクラスの充実度です。
引用でした。
この記事のように多読を授業で取り入れることにより、英語専攻の大学生や留学経験者に匹敵するTOEIC得点を獲得したとのことです。私も、TOEIC860点を獲得したときには、多読を勉強の中に取り入れていた経験があります。今にして思えばあのときの多読が、結果につながったのだと、この記事を読んだとき改めて確信しました。
豊田高専は約32,000冊という膨大な量の英語多読用書籍があるということ、授業で取り入れていることにより、身近な仲間がいるということ、この2点が非常に大きいのではないかなと思います。
個人でこれだけの量の本をそろえるのは、金銭的な問題、保管場所の確保の問題などがあり、非現実的ではあります。豊田高専のサイトでも書かれていますように、図書館によっては英語多読用書籍を収蔵されていますので、お近くの図書館に問い合わせてみるのはいかがでしょうか。
多読三原則
再び豊田高専のサイトの記事から引用させていただきます。
多読三原則(辞書をひかない/分からないところはとばす/つまらなくなったらやめる;元電気通信大学酒井先生)
引用でした。
多読を続けやすくするためには、わからない単語、難しい単語がある本は避けて、自分のレベルより少し簡単な本から始めるのがいいでしょう。本を選ぶに当たって少し読んでみて、この本なら読めそうだという本を見つけると、外れが少ないと思います。人それぞれ興味のある分野は違うでしょうから、途中でつまらなくなったら止めて、違う本を読むのがいいでしょう。興味がないのに、義務的に最後まで読んでいては、楽しい読書体験ができません。そよれり、自分が読んでいて楽しい本を読んだ方がよほど良いです。読書中に辞書を引いてしまうと、どうしてもそこで、読書が一時中断してしまい、再開するときに内容が忘れてしまう恐れもあります。辞書を引きたい衝動は私も本を読んでいて何度もありますが、読書に集中するために辞書は引かないようにしています。もちろん、精読の時は、わからない単語は辞書を引いて徹底的に理解するように心がけています。要は使い分けを上手にすることだと思います。
多読を趣味に
再び豊田高専のサイトの記事から引用させていただきます。
60~150万語でTOEIC得点が上昇、300万語で英文多読が趣味になる、という変化があるようです。毎日15分読めば、(7ヶ月で30万語読めますから)1年で効果を実感できます
引用でした。
TOEICの得点を上げることが目標の人では、人によっては意外に早くその目標を多読によって達成することができると思います。もちろん個人差もありますし、人それぞれ目標としているスコアが違うので一概には言えません。しかし多読を取り入れることが、目標達成の近道であると思います。
1日当たりどのくらい多読のために時間を割り当てれば、300万語達成するのか計算してみました。あくまでも目安ですが参考にしてください。
1日あたり15分、1ヶ月で5万語、300万語達成するには60ヶ月(5年)
1日あたり60分(1時間)、1ヶ月で20万語、300万語達成するには15ヶ月(1年3ヶ月)
どうでしょうか、1日あたり15分多読ですと5年、1日あたり60分多読ですと1年3ヶ月で300万語達成ということになります。社会人ですと毎日60分を多読の時間に割り当てるのは大変でしょうが、やはりそれくらいしないとなかなか300万語達成まで年月がかかってしまいます。毎日続けた方が良いですので、平日は1日あたり15分、土日は1日あたり約3時間を多読に当てると、1週間あたり約7時間となります。人それぞれ事情は違いますが、無理のない計画を立てて多読を続けてみてはいかかでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。