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日本人が英語を勉強するにあたり、発音練習が障害の一部となっています。真っ先に思いつくのはLとRですが、さまざまな発音を正しく身につけるのは、それ相応の努力が必要です。超低速メソッド英語発音トレーニングはネイティブスピーカーの全面協力の下、超低速での母音(二重母音など含む)23種類、子音27種類の音と例文、そして通常の速度での同じ内容の例文がCDで収録されています。

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ピアノの練習の異常なほど遅いテンポ

著者である内海克泰先生はフリー通訳として活躍されている方です。内海先生自身がこんな本があったら助かるという思いで書いた本が本書です。著者はまえがきに以下のことを書かれています。

この方法は著者が30年以上も前に、テレビでアメリカの或るピアノ教師のインタビューを見ていて思いついたことです。その先生は多くの優秀なピアニストを世に輩出しているという人でした。
「そんなにもたくさんの素晴らしいピアニストを育てるには何か秘策があるのでしょうか?」というインタビュアーの質問に対して、先生は異常なほど遅いテンポで実演しながら、「ピアノを教える際、私はここまでスピードを落とします。ここまでやれば、どんな人でも同じように弾けます。」と述べていました。

私はピアノのことはよくわかりませんが、ピアノは音程、音の強弱、リズムといったさまざまな要素を上達するのに必要だと思います。異常なほど遅いテンポだと、はっきりと聞き取れるようになるから、同じように弾けるようになるということです。
英語の発音についても同じことが言えると思います。ネイティブが話すスピードそのままで聞いていると、わからない音もゆっくりなら1音1音が正確に聞き取れるようになり、同じように話すことができます。
私はこの本を手にするまで、聞き取りにくいと感じた英文については、ソニーのウォークマンSを使って0.75倍速、0.9倍速で聞いていました。このプレーヤーのいいところは、ここまで速度を落としても、音程が変わることがなく、当倍速と同じ音程で、速度だけが変わるので、自然に聞くことができます。
0.75倍速で聞いていたときは、我ながら情けないなと思いましたが、本書を読んだときは、なるほどと思いました。目から鱗が落ちました。
本書で使用する音声は、機械的な処理ではなく、生の声で遅く読んでいますので、よりいっそう効果的と言えます。
超低速スピードが、音と例文を含めてそれぞれ、約1分30秒です。通常のスピードの例文がそれぞれ約20秒となっています。ただ聞くだけなら、それぞれ約1分50秒で済みます。

全音声が無料ダウンロード可能

本書の目玉の1つであるネイティブスピーカーの音声が全部、出版社のサイトから無料でダウンロード可能となっています。
私が買ったときは付属のCDで聞いていたのですが、これから本書を買おうか迷っている人は、サイトに行って音声をダウンロードしてから聞いてみると良いです。その上で、自分の発音練習に有意義と感じたら本書を買うことをお勧めします。

超低速メソッド英語発音トレーニング | 世界のことばライブラリー 【語学系音声ファイルの無料ダウンロードサイト】

出版社は太っ腹だと思います。正直、私のようにダウンロードできる前に本書を買った人たちは、私を含め複雑な思いかもしれません。音声を使って練習するなら、本書での詳しい解説が必要になります。

舌と口のエクササイズ

フィリピンへ語学留学していたときに、先生が舌や口を大きく動かす練習をしてから、発音すると上達するといわれました。その先生は、フィリピン訛りなど全くなく、音だけ聞いているとネイティブがしゃべっていると錯覚するくらい発音が上手でした。先生の教えたことと本書で書かれていることがまったく同じだったことに驚きました。本書を読んでから留学したこともあり、その時改めて本書で書かれていることの有効性を確認しました。
この舌と口のエクササイズは毎日、本レッスンに入る前にやるといいです。

基本中の基本

舌と口のエスササイズが終わったたら、レッスンに入ります。まずは基本中の基本と言えるアルファベットと数字の発音の練習です。英語の勉強をある程度こなしている人にとって、この練習は少し、退屈かもしれませんが、とても大事なところですので、しっかりやった方がいいです。またこの練習なら、文章は必要がないので、都合がいいときに、できるという利点もあります。ビジネス英語の場合、数字については、相手に伝わらなかったり、間違えて理解されたら、大変なことになるかもしれませんので、手を抜くことはできないところと言えます。

基本母音

日本語の母音は、わずか5種類ですが、英語のそれは、12種類もあります。この母音の発音をしっかり練習することは、英語の発音に苦手意識をもっている人でも自信がつくようになることと思います。しっかり練習しましょう。
本書は、口と舌の正面と側面をイラストで描いてわかりやすく説明されています。
発音の仕方についても、イラストの下に、丁寧に説明されています。
本書での図解だけでは、わからないという人は、「DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本」のDVDを見ることをお勧めします。映像を見て確認することで理解度が上がります。

例文については、練習する音が使われている単語を中心に採用されています。
練習する音については、赤で書かれていますので、ほかの音と区別しやすいようになっています。

二重母音など

基本母音をしっかり練習することが前提ですが、二重母音はそれほど難しくはないでしょう。二重母音については、リズムの取り方に注意が向けられています。イラストは基本的には母音のそれと同じですが、舌と口の動きを、破線と矢印を使って描かれています。このイラストを元に、舌と口がどのように動くのかが理解できます。

子音

子音は重要でこの練習をしっかりしないと相手に理解されないことがあります。私もオンライン英会話で、たまに子音が正しく発音されていないために教師に理解されないということがあります。27種類の子音を一つ一つ丁寧に練習していきましょう。

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まとめ

本書を一通りやるのは、それ相応の努力が必要になります。1度にやろうとせず、少しずつ1日5分でも練習するといいです。一通りやってから、思い返したときに、英会話をしていて相手が聞き返したり、間違って理解された音を中心に練習するという形でいいと思います。根気はいりますが、成果は出てきます。今回の投稿は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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